東京都庭園美術館コンサート4月2日有り2011年04月02日 09時44分44秒

本日4月2日土曜の東京都庭園美術館コンサートは昼夜とも予定通り開かれる。

昼は3時開演でフルートの高木綾子によるバッハ・パルティータ、ドビュッシー・シリンクスなど。
http://ameblo.jp/takagi-ayako/
夜7時開演は外山啓介のピアノでベートーヴェンのOp.31-3ソナタ、リストロ短調ソナタなど。
http://keisuke-toyama.com/

公共系の主催で年度始め直後の4月2日本番というのはそもそも珍しい。今年はなおのこと、中止が多いが、「募金をする、照明は暗く、エアコンは使わず、短め」あたりで折り合った感じ。

この建物はずいぶん古いはずだが、コンサートが開かれるということは無事だったのだろう。最新のミューザ川崎のあの天井が崩れ落ちた写真は首都圏の音楽界では一番の話題。

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東京都庭園美術館コンサート2011

終演後には、庭園美術館入口の「Café 茶酒 kanetanaka」にて、ティーサービスと出演者との懇親会がございます。

会場:本館・大広間  ※全席自由
昼の部:15:00開演(14:30開場) ※終演後のティータイムを含め17:00終了
夜の部:19:00開演(18:30開場) ※終演後のティータイムを含め21:00終了

東京都庭園美術館 03-3443-0201
http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html
http://www.teien-art-museum.ne.jp/info/access.html

照明は暗く、エアコンは使わず2011年04月03日 14時23分33秒

公共ホール系でコンサートが開かれる場合は「募金をする、照明は暗く、エアコンは使わず、短め」あたりが折り合いやすいところになっている。

年配者は、「深夜のコンビニ営業などエネルギーの無駄」とおっしゃるし、それに対しては「深夜の電力は余っていてそんなモノ自粛しても経済シュリンクの逆効果しか無い」という反論が待っている。

「照明は暗く」はヨーロッパ系がお好みの方が多いクラシック音楽界では概して評判がいい。「そもそも普段の日本は明る過ぎる。間接の白熱灯の暗めの照明で十分」とか。

平素の真冬でも自販機飲料では冷やされたものを好み、食堂の水も氷が入っていないとご機嫌の悪い方々は「暑過ぎるホールが多い」と思っておられるから暖房をしないのはわりと平気。

そういう方は冷房は大好きだから、この夏はなんやかんやおっしゃって冷房は減らさないように頑張るのだろう。

省エネで冷房が弱くなるのが好きなようなタイプは、今の結構な花冷えのなかで暖房無しは辛くて結局失礼したり。

演奏家はステージ上でマイクを持ってお見舞いと哀悼の意を表明してゆっくり目のテンポの小品を追加で演奏する。既定のプログラムについても「・・・・の思いを込めて演奏いたします」との注釈付き。多数派がこれをやっているので、何もやらないほうが変に思われ主催者様からやるようにご指導を受ける場合もある。

こういう時、人の考え方はそれぞれのようで、音楽会のパターンはわりと同一が多い。

JCSO2011年04月05日 14時36分18秒

財団法人大阪府文化振興財団・大阪センチュリー交響楽団は、この4月1日付で、公益財団法人日本センチュリー交響楽団となっての活動が正式に始まった。

上にあるのはそのロゴマーク。JCSOとなっているから略称もこの4文字でいくのだろう。

オケの略称は下の二文字はPOかSOが多いから、3文字だと残るは頭の一文字だけ。ひとつの国でさえ大体はアルファベット以上の数のオケがありこれでは足りなくなるに決まっている。BPOなど世界にどのくらいあるのだろう。

ロンドンと東京が多いと言われていたがソウルなども随分増えて数え方によっては東京よりも多いとか。

ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団は3文字どころかマークもPOと2文字だけでド根性。

JCSOで言えばJC日本青年会議所のオーケストラみたいだから、そこにスポンサーになってもらえば・・・・みたいなことはとっくに言われているだろうが。

音楽事務所の東京コンサーツ及び合唱の東京混声合唱団は関連組織でまとめて「トウコン」と呼ばれるが、以前このトウコンの入っていたビルに東京昆布という会社だか組織だかもありそこもトウコン、という話はきいたことがある。

もちろんそれでスポンサーになっていただけるほど世の中甘くはないだろうが。

稲野珠緒&ゲスト打楽器2011年04月06日 14時41分59秒

ギタリスト辻邦博
本日のMusicScene.jpは日本センチュリー交響楽団と、この8日の平河町ミュージックス稲野珠緒の小沼純一さんによる紹介。

http://musicscene.jp/634

http://musicscene.jp/musicscene/event/

平河町ミュージックスはチケット代2500円、数十席というちんまりした規模の会だが、そのわりには出演者がたくさん出たり、解説は小沼さんだったり、サントリー様ご協力のワインがでたり豪華な面もある。

今回もギターの辻邦博さんや稲野さんの芸大でのお仲間お三方などがゲスト出演。

打楽器などはオーケストラにでも入る以外やることあるの?と思われる方はそれぞれの略歴をご覧あれ。

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平河町ミュージックス第8回 稲野珠緒
打つ"うた"、叩く"うた"
2011年4月8日(金) 19:00開演

ゲスト打楽器奏者略歴

斎藤祥子(さいとう・しょうこ)
東京藝術大学卒業。大学在学中室内楽オーディションに選ばれ、芸大室内楽演奏会に出演。芸大フィルハーモニアプロジェクト・パリ国立高等音楽院友好交流演奏会にて、ブーレーズ作品を演奏。大倉山記念館演奏会に出演。国立音楽大学リトミック科アシスタントや、バイオリン奏者五嶋みどりプロデュースのMUSIC・SHARINGメンバーとして、コンサートや指導を全国各地で行う。現在オーケストラ、室内楽、現代音楽の新作初演など幅広い分野で活動している。これまでに打楽器を杉山智恵子、百瀬和紀、藤本隆文の各氏に師事。

久米彩音(くめ・あやね)
東京藝術大学卒業。同声会賞を受賞し、ソロ曲を演奏する。第9回KOBE国際学生音楽コンクールにおいて優秀賞受賞。現在「マリンバアンサンブル quint」メンバーとして数多くのコンサートに出演し活動を展開している他、ソリスト、オーケストラ、室内楽等で活動している。マリンバ・打楽器を田口富美子、後藤由里子、中谷満、吉原すみれ、藤本隆文の各氏に師事。

角銅真実(かくどう・まなみ)
東京藝術大学にて打楽器を学ぶ。美術家とのコラボレーションや即興演奏など、ジャンルや媒体に捕らわれず、様々な空間で活動を展開している。また、オーケストラや室内楽、現代音楽の初演等も数多く手掛けている。これまでに打楽器を山ヶ城陽子、藤本隆文、和田光世、高梨晃、相川 瞳、高田みどりの各氏に師事。

打楽器も面倒2011年04月08日 10時44分54秒

4月7日リハーサル時
本日7時からはロゴバでの平河町ミュージックス本番。稲野珠緒(いなの・たまお)さんの打楽器。

https://sites.google.com/site/hirakawachomusics/2011_spring_08

昨日本番会場でのリハーサルが行われた。

打楽器が大変なのはまずは運搬。ソロにしろアンサンブルにしろリサイタル的な会では運搬は引越し並みの騒ぎになる。

本番の後も家に戻って下ろして元のように並べて。

その、家での置き場も大変だし、リハーサルも大変。

ピアノをはじめ音が出るものはすべてご近所との関係性が大変だが、バンドとか打楽器は特にそう。

仮に立派な防音スタジオ的な物を作ってもそこから楽器があふれてくると結局郊外に引っ越したり。都心から遠くに引っ越せばふだんの練習はいいが本番への往復がより時間がかかる。

そして決定的にはソロ曲とかは少なく仕事も少ない。オーケストラだけで満足出来ればいいが、ソロ曲が全くないわけでもないから有能な方はどうしてもそれらもやってみたくなる。

現代音楽嫌いの方から「やはりメロディーのないものは長時間は持たない」とか陰に陽に言われても、音色の多彩さとかでそれをカバーできる面白い会も現に行われているから、なかなかすっぱりやめるわけにもいかない。

面倒で運搬経費もかかり、仕事も少ない打楽器だが、メリットは個々の楽器は安いこと。

例えばヴァイオリンなら、相対的に音は小さいし、それだけ自分で持ち運べばいいから楽なようだが、まともな楽器は数百万円かもう一桁。純ソリスト級になったら更にもう一つ0の大きな楽器が必要。

さて選べるならどちらを選びますか?

と、考える前にもう道が決まってしまった人たちが生き残ってそれぞれで悪戦苦闘している。

無伴奏フルートソロ2011年04月09日 09時34分39秒

昨日の続きで、打楽器は運搬等大変で、ヴァイオリンは運搬は楽だが高いという話。では、運搬が楽で値段もヴァイオリンほどではない、ということだとフルート?というあたりが思いつく。

以前某著名フルーティストにこのあたりをきいたら、「スタジオ仕事とかでアルトフルートもバスフルートも使い、更に予備まで持って行くと車じゃないと無理だね」というお答えだった。確かにバスフルートとかはえらく重くて大きい。

そうではあるが、こういうスタジオ仕事がそうあるわけでもなく、まあ相対的にその面では楽なのは否めない。

先週東京都庭園美術館で高木綾子フルートリサイタルがあった。

「私の短いとは言えないフルート人生で今日は多分2度目の無伴奏フルートだけのコンサートです。」とのお話だった。

一応重音も出せるヴァイオリンならともかく単旋律のフルートだけで1コンサートはかなり大変。伴奏楽器があってさえレパートリーもそうはなく、フランクのヴァイオリンソナタのフルート版をメインに持ってきたりすることもある。

バッハをやってドビュッシーのシリンクスをやって、あとはフランス系近代とか現代物を並べるか。バロックものは数は多いが飽きさせずに持たせるのは難しい。

音楽ファンではない普通の方が、何かのことでコンサートにきたとするなら、打楽器ソロのほうが意外に飽きない。その引越のように並べられたあれこれのリン(仏様のチーンとやる)だのボールだのゴミ箱だの叩かれたり擦ったりされるのを見ているだけでも1回ならわりとあっという間。

フルート一丁のほうが多分難しい。

作曲家からすると、「あるピッコロ奏者が亡くなり、ご家族からピッコロソロの葬送曲の作曲を頼まれた」という話があるし「ニュース原稿だけでオペラでも歌曲でも作って見せる」と豪語する方もいらっしゃる。悪条件、難条件も何とかしてこそプロ・・・。

その高木綾子さんもなんだかんだと言いつつ会をこなし、終演後はCDを買ってサインを求める聴衆の列ができていた。

岡村喬生「冬の旅」2011年04月10日 10時42分35秒

本日は午後2時から東京上野の文化会館小ホールで岡村喬生さんの「冬の旅」全曲。
http://www.takao-okamura.com/index1.htm
http://www.millionconcert.co.jp/monthly2.html

岡村さんは1931年生まれだから今年の10月の誕生日で80台ということになる。

低音歌手特にバスは長持ちで、昔はハンス・ホッターとかテオ・アダムとかよく例に出されたが、それはやはり例外中の例外。声楽的に高音より長持ちしやすいのと、実際にプロとしてお声がかかり続けるのは全く違うこと。バスでも何でもほとんどの歌手はデビューやコンクールに入って10年以内にお声が掛からなくなる。

本日の岡村さんはタダでさえ24曲もある「冬の旅」(しかも休憩なしとか)の前にプレトークまでおやりになる。

ライフワークとよく言うが、こういうのが本当のライフワーク。これだけやると伴奏ピアニストもイエルク・デムズやら三宅榛名やら保守革新老若男女入り乱れてすごいメンバーが並ぶ。

その公式サイトの表紙には岡村さんたちが今年の夏イタリアでの上演を計画しているマダム・バタフライの募金のお願いも載っている。

彼は長年、バタフライの日本に関する部分の間違いの訂正に執念を燃やしていて、そのバージョンでイタリアでも上演してしまおう、というもの。

冬の旅全曲+プレトークをやって、海外公演のお金集めの先頭にも立つ。強烈というしかない。

HappyTalkレコーダー2011年04月12日 15時58分34秒

以前もご紹介したかどうか忘れてしまったが、iPhoneアプリのHappyTalkレコーダーは使える。

iPhoneを簡易録音機として使う方法は色々あるが、このHappyTalkレコーダーは原音忠実度が高い。安いICレコーダーくらい。

インタビューとか講演とかトークものの録音なら十分メイン機になる。音楽でもライブをとってあとで色々使おうというならともかくリハーサルの参考録音ぐらいなら充分。

別途マイクを買って使えばよりいいが、このままアプリを入れるだけでも上記くらいの使い方なら問題ない。

人が近くにいる時はこのモード「Very close」
話し合いの現場が会議室なら「Conference room」
話している人が遠いなら「Auditorium」

と3つのモードになっていてそれを選んで後は録音ボタンを押すだけ。

600円と安いし、
http://itunes.apple.com/jp/app/ht-professional-recorder/id292413948?mt=8

英語のアプリでマニュアルなどは英語だが
http://appliedvoices.com/HappyTalk_Product_Site/HT_Professional_Recorder_Support_files/htpro%204p2%20manual.pdf

別にマニュアルなど見ないでも録音して自分のPCに転送するくらいは簡単にできる。

日本語での参考サイトはこのあたり。

http://if.journal.mycom.co.jp/news/2010/10/28/003/index.html

録音機を忘れたり、トラブルで冷や汗をかくことはありがち。そういう時にiPhoneなら常に持ち歩いているだろうから少なくとも予備機には使える。そういうとっさの時に使いこなすには何度か使っておかないと無理だが。

iPadでも使えるので、両方持ち歩く方は両方に入れておけばそれぞれがメインと予備になる。

カフカが続く2011年04月13日 18時20分21秒

本日のMusicScene.jpで触れたカフカノートの主催者コメントのこと。

平土間とかで椅子を自由におけるところでは、思ったより人が来ると椅子を増やすことがよく行われる。

固定席のウィーン・ムジークフェラインでもステージ上でちゃっかり置く椅子を増やしたり。DVDにもなったバレンボイムのリストリサイタルなどはよほど人気だったらしく演奏者のすぐそばまで置いてあった。

それに対して、席数を減らすのはチケットが売れていないとき。

少ない数をがらんと置いて何とか目立たなくしようとする。

それで主催者はうまくやったつもりでも、その作為は意外に見破られて余計寒々しくなったり。

今回のように余震に備えて少なめの数でゆったり間隔をとって、というのは珍しい。

演奏中もドアは開け放し、というのは高橋悠治さんはわりとふだんからまあそんな感じ。実際には余り行われないが、「遅刻の方も途中でどうぞ」というより「いやならどうぞ出てって結構」ということか。

5月に入るとすぐに東京渋谷のさくらホールでこんにゃく座がカフカ原作林光作曲「変身」をやる。

http://www.konnyakuza.com/syusai.html

予想したはずもないが、こういう時期にカフカが続くというのはさすがというか。

Sora-Kita2011年04月15日 09時04分09秒

その定員座席数の減った「カフカノート」はもうそろそろ予約満杯らしい。

何事もぎりぎりでやる人や、「当日ふらっと行くなら行くでそれでだめなら結構」というクール派などのなかで、定員減のニュースを聴いて先行予約をする人がいれば動きもやや早まる。

行ってもだめだった方、そもそも行かないが興味は無くはない、という方などのためにユーストリーム中継がある。シアターイワトは小さな芝居小屋でアナログの極みのようだが、チケットレス、チラシは極少部数で宣伝はネットが主、などなど意外にデジタルで、最近ユースト中継まで始まった。

マイナーなようで今回のチラシも原画=フランツ・カフカ、デザイン=平野甲賀というくらいで、メジャーな面もありユーストも「思いつきで手持ちのスマホでやってみるつもりでうまくいくか分かりませ~ん」というポップ系アーティストなどより、ちゃんと準備されている感じ。

4月16日土曜の夜の部が中継されアーカイブも可。

Sora-Kita

http://www.ustream.tv/channel/sora-kita
4月16日(土)19時より1時間15分
「カフカノート」 Kafka’s Notebooks
構成・台本・作曲 高橋悠治
4月16日(土)15時/19時 17日(日)19時 シアターイワトにて公演
http://www.theatre-iwato.com/archives/kafkas-note-takahashi-yuji/
出演:高橋悠治 波多野睦美 足立昌弥 遠藤良子 松之木天辺