二期会トゥーランドット2011年07月01日 16時13分16秒

7月の6日から10日まで東京文化会館で二期会のトゥーランドット。指揮がジャンルイジ・ジェルメッティで演出は粟國 淳。

変更のニュースが飛び込んできたから、「いつもの外国から誰かが来ないので代わり?いや基本日本人メンバーの二期会だし」などと思ってよく読んだら

「当初、7月7、10日のカラフ役にて出演を予定しておりました、
松村英行は体調不良のため、出演が不可能となりました。
かわりまして同役には、ルディ・パークが出演予定です。」

とのことだった。

メータがバレンシアリングで相性が良かったらしくてパドリッサたちのラ・フラ・デル・バウスを招いてミュンヘンでこの曲をやる。

ああいう何でもあり型は似合いそうな作品。

今回の粟國さんも「少しSF的な世界に設定しました。フリッツ・ラングの《メトロポリス》という、プッチーニが亡くなった翌々年の1926年にできた映画もヒントにしています。《メトロポリス》はすでに《スターウォーズ》などと同様の、壮大なスケールで描かれていますが、プッチーニのよさも、そんな変化の時代特有のテンポ感にあるのではないかと。」

ともかく未完成の作品は大体隙間があって面白い。

トゥーランドット ベリオ補作版2011年07月02日 15時39分23秒

トゥーランドットのルチアーノ・ベリオによる完成版ができて、あっという間に10年。

そんな現代音楽の作曲家にいじられて複雑な心情になったイタオペファンも多かった。イタリアオペラぐらいはそんな変なものと無縁の夢の美しい世界であって欲しいのに・・・・
やられたのはザルツブルグ音楽祭でゲルギエフ指揮のウィーン・フィル。

オペラは大掛かりな分、興行上の損得も巨大だから、作曲家の意向を尊重して・・・という建前はともかく、ちょっと不評だったり売れ行きが悪いとヴェルディでもプッチーニでも誰でも、主催者側発注側に豪快にいじられる。3幕版だの5幕版だの幕数が違うくらいは序の口で、言語すら変わったりする。

作曲家も納得して直したり、納得せずに直したり、外には本心と逆を言ったり、どうでも良かったり、ともかく一筋縄ではない。何かの証拠をひとつ見つけてきて、「本当はこうだった」といってもしばらくたつと別の証拠が見つかったり。

ゲルギエフもウィーン国立歌劇場も、そんな改訂版は日夜やっていることだから、それほど大事件でもない。

リッカルド・シャイーはそのベリオが改訂したところだけ録音したり。シャイーはイタリアオペラを伝統的にやるのも現代作品もどちらも得意ではまりやく。

日本でもスダーン&東京交響楽団から市民オペラまでこの版でやったりしていた。

そんなことをあれこれやっているうちは、まだ作品が生きているということ。

和花季会館 小山実稚恵2011年07月03日 06時08分03秒

本日は兵庫県の和花季会館へ。時々お邪魔しているのだが、兵庫県とは言ってもいつもの西宮とか神戸ではなく、伊丹空港から飛行機の路線まである日本海側の豊岡市。

東京から新幹線だと京都乗り換えか姫路乗り換えか。

小さな街だが行き方がこれだけあって、例年さすがに個性豊かな出演者関係者の諸先生方も行き方はほぼ3分の1づつ。

ホールの名前も和花季会館と書いて「わがときほぅる」。お読みになれますか?この「ぅ」が小さいのが本式だそうで、パソコンで打つのも大変。

http://www.konotori.kindai.ac.jp/gaiyou/annai.html

今年の出演者は小山実稚恵さん。

http://www.konotori.kindai.ac.jp/campus/report/piano20110520.html

彼女は何と言っても「12年間・24回リサイタルシリーズ「音の旅」」というのをやっているのがすごい。

12年間2回ずつやるぞ!だけではなくプログラムも最初から発表されている。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/06_koyama_recitals/program.html

3ヶ月後のものも決めたくない方もいらっしゃるが。

24で思い出したが、アンジェラ・ヒューイットは平均律全曲やるときにミネラルウォーターもピアノの横に6本だか割り切れる本数置いてあって、きっちり4曲に1回だか、その数通り飲みながらやっていた。

デジイチはご勘弁2011年07月05日 09時56分45秒

by Nikon S8000
カメラはデジイチは使わない。飛行機でも「機内持ち込み」の範囲で済ませるには軽量化第一だし、それ以外でもあの重さはご勘弁願いたい。

ただ一応仕事上必須の場合もあるので、予備機は持っていく。つまり小型デジカメを2こ。

ズーム無しのリコーGRDⅢ、やや大きいがズームはガバチョときくオリンパスの565UZ、それとNikonのS8000というのが本日のところの体制で、そのなかの2台もち。

リコーGRDはやはりちょっと褒められたり話題になったりもする。ズームが無い分明るくて、明るいディレクタービューは、ややプロっぽい。

だがオートだとやや明る過ぎで白っぽい印象があるので、ちょっと暗めのメモリーをセットしてそれで。

オリンパス565UZは色調が赤みがかっていて、どう補正してもその影響が残っているような気がする。だが、あのお遊びのようなウルトラズームでもうまくいくこともある。

S8000は一般用coolpixシリーズのしかも少し前の世代のものだが、これが意外に万能で、色も自然、バランスもいい。

昨今経費節減でメジャー媒体の書き手もプロカメラマンの同行なしでライター兼カメラマン状態をよくおみかけするが、デジイチをお持ちの方が多い。この前の佐渡ベルリンでも女性記者がデジイチを重そうにぶら下げて三脚無しで撮っていたが大丈夫だったのだろうか。平均したらコンパクトデジカメのほうが綺麗に取れるような気がするが。

ベルリン・フィルの公式カメラマンは黒っぽいがラフな服装で、本番時もステージの隅でしゃがんで撮ったりしてライブ映像にもそれが映ったりしていた。あまり神経質でなくてなかなかいい感じ。さすがにがっしりした腕でレンズをマニュアルで軽々操作していると似合う。

本日東フィル小倉朗舞踊組曲2011年07月06日 09時08分39秒

本日のMusicScene.jpアップは現代音楽系話題2つ。

http://musicscene.jp/686

http://musicscene.jp/musicscene/event/

昨日と本日東京フィルの定期は次のような内容。

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火花散る陶酔境 ―世界のOUE、OZONEと共に

大植英次、東京フィル定期に初登場。大植流の重層的ブラームスに、
透徹の逸品で小曽根真と刮目のコラボ。

東京オペラシティ コンサートホール
指揮 : 大植 英次
ピアノ : 小曽根 真
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団

小倉 朗 / 管弦楽のための舞踊組曲
モーツァルト / ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
ブラームス / 交響曲第1番 ハ短調 作品68

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本日は7時からオペラシティで。

東フィル公式サイトでは、キャッチコピーには小倉作品はでてこないが、大植さんからのメッセージと曲目解説はアップされている。

http://www.tpo.or.jp/concert/detail-2080.html

豊中混声合唱団定期公演2011年07月09日 08時55分57秒

7月10日(日)は午後四時から大阪のシンフォニーホールで豊中混声合唱団の定期公演。

まだ40代に入ったばかりだが合唱界ではもう随分知られた存在になってきたポーランドのパヴェウ・ウカシェフスキによる「二つの受難モテット」。三善晃のジャズ・フィーリングの合唱曲。

それに混声の定番「水のいのち」、信長貴富 によるおとなと子どもが共演できる曲の委嘱初演。などなど、いつものように多彩な選曲。

http://www.toyokon.jp/ivent/51s/teien51.htm

さらに柴田南雄の「冬の歌」が加わりこれはライブ録音されてCD,DVD選集「柴田南雄とその時代Ⅱ」に入る予定。

指揮は「水のいのち」が須賀敬一で他は西岡茂樹。

豊中ユース合唱団、豊中少年少女合唱団といった次世代のグループがいつでも共同作業が実践できるように準備されている感じで今回も賛助出演。

柴田南雄「冬の歌」2011年07月10日 05時37分00秒

本日は、昨日ご紹介した大阪での豊混定期へ。

このところ週末関西出張が続く。やはり多少なりとも相対的に東の本番が減り、土日マチネーは増えているのか。

特に本日のように16時本番なら、日帰りには至極具合がいい。といっても大体はまとめてなんかやってくれば泊まることになるが。

今回の曲目の一つ、柴田南雄の「冬の歌」だが、また随分と暑い日に歌われることになった。叙情的な歌だが、声部は8声に渡っていて、ある以上の演奏水準に至らないと曲の美しさが出てこないから、やるほうは楽ではない。

以下同合唱団のサイトにアップされている決意表明文。

「1943年に29歳の若さでこの世を去った新美南吉の詩による女声合唱曲です。柴田先生が「冬の歌」に使われた5編の詩は、南吉が死ぬ2~3年前に書いたものです。当時、南吉は自身の病の進行に苦しみ、また日本全体が日中戦争の激化、太平洋戦争勃発という暗雲に覆れていました。そんな中、南吉は、決して落胆せず、厳しい冬の後に訪れる春を待ち焦がれるような詩句を紡ぎました。その南吉の抒情を、柴田先生は無伴奏女声4声~8声の、純度と密度のある素晴らしい音楽へと結実されました。豊中ユースの若者と豊混のベテラン達のアンサンブルの妙をお楽しみください。なお、今回の演奏は「柴田南雄とその時代」CD/DVDシリーズのひとつとして記録されます。作曲家の足跡を正しく伝える演奏となるよう念じて歌います。」

http://www.toyokon.jp/ivent/51s/teien51.htm

NEC玉川ルネッサンスシティホール2011年07月12日 09時08分29秒

7月10日にバッタリ会った某オーケストラの関係者と。
「今日はどっち?」
「NEC玉川ルネッサンスシティホール」

リサイタル、室内楽はともかくオーケストラで使われるホールは大体決まっているわけだが、ミューザ川崎があの状態で、特に川崎周辺でそれまで聞きなれなかった名前もでてくる。

NEC玉川ルネッサンスシティ自体は、数年前にNECが高層ビルを作り直したということで建築雑誌はもちろんコンピュータ雑誌などでは結構話題になっていた。

第一生命ホールは、第一生命の晴海アイランドトリトンスクエア内にあるわけだが、そのNEC玉川ルネッサンスシティにも800席くらいのホールがある。

NEC製品の展示会からオーケストラ公演までできる、というのが資料上の売りだったが、設計上そうでも実際にオーケストラ公演に使われて定着させる気があるなら、かなりのことをやらなければいけない。多くのところはそこでつまづいて、結局、少なくとも音楽とはほぼ関係ない場所として落ち着く。

ところが何が起きるか分からないもので震災で急にこのホールがミューザの代わりの一つとしてよく使われるようになったように見える。

まあベートーヴェンが音楽監督をしていたアン・デア・ウィーンだって駐車場やらボーリング場やらになったりなりそうになったり、色々経て現在だから、どこも世の変遷に連れて色々は当たり前。

サントリー サマーフェスティヴァル20112011年07月13日 11時17分22秒

本日のMusicScene.jpアップは黛さんの電子音楽とサントリーのサマーフェスティヴァルのご紹介。

http://musicscene.jp/691
http://musicscene.jp/musicscene/event/

サントリーの方は例年の催しだが、先週と今週とで、杉山洋一さん指揮の会とテーマ作曲家のジュリアン・ユーの会をご紹介した。

ジュリアン・ユーはもちろん彼の作品があれこれ演奏されるが、ムソルグスキーの「展覧会の絵」をジュリアン・ユーがアレンジしたものも演奏される。

あの曲のアレンジもしぶとくいつまでも出てくる。まあ元の作曲家が天才だから掘り起こす意欲もわくのか、とムソルグスキーファンとしてはつい。

他では芥川賞コンサートで披露される藤倉大さんの新作が、「日本ベネズエラ音楽交流支援委員会 (Friends of El Sistema,Japan)共同委嘱」というのが目を引く。

例のデュダメルたちで話題になっている団体で、今は梶本音楽事務所にエル・システマ室というのができている。

ドミンゴの「大地の歌」2011年07月16日 16時24分00秒

ちょっとある仕事でエサ=ペッカ・サロネンのマーラーのことを調べていたら、彼の「大地の歌」でテノールを歌っていたのはドミンゴだった。

「大地の歌」を歌いそうなテノールとしてドミンゴはあまり出てこないほうだと思うが。特にサロネンのような怜悧な面を持つ指揮者で。

タン・ドゥンがメトのために新作を書いた時もタイトルロールはドミンゴ。英語の現代曲で、だ。

しばらく前にNHKで放送されたクライバーのドキュメンタリーでもクライバーについてユニークな切り口を見せていた。

ロスでのオペラでの支配人の仕事でも随分細かく実務をこなしているらしい。

その上ガンの手術までやっている。

ああいう功成り名遂げた人が指揮をしたり、シモンのバリトンを歌ったりはまだ分かるが、どうもそのレベルではない、と思わせる「大地の歌」の歌唱。